だいぶ前にNexus 5を買ったので、Android 14 (Lineage OS 21.0)のテストビルドを焼いてみた

久々に記事を書きます。(画像少なめ)

少し前にpostmarketosを試したく、予算内で色々なROMの焼ける端末を調べたらNexus 5の状態良品が3000円程度で出品されていたのでポチったが、アクセラレーションの関係かXfce4以外でまともに動作しないという...。

そして最近新たにAndroid 14のテスト版が公開されていた!ということで焼いてみた。

xdaforums.com

かなり長く開発がされているGalaxy S II GT-i9100でもAndroid 14が登場しておらず、でないかと思っていたが...

かなり古い端末なのにAndroid 14が起動することに驚いている...!

 

 

必要なもの

  1. データ転送対応MicroUSBケーブル
  2. Nexus 5
  3. Nexus 5用最終AndroidのROM
  4. hh_repartition_to_2go.zip
  5. TWRP_3.3.1-2.0GB-HH.zip
  6. ROM本体
  7. BiTGapps Core ARM (任意)

焼き方

まずNexus 5をbootloader unlockします。

まだBLUを行っていない方は以下のブログを参考にして行ってください。

androidlover.net

 

焼く際は必ずAndroidバージョンをリリース最新のAndroidM4B30Zにしてください。

 

TWRPを焼く

まずbootloaderに移動し、お腹を開けたドロイド君が出てくる画面まで移動します。

 

そして用意したTWRP_3.3.1-2.0GB-HH.zipを解凍し、中にあるtwrp-3.3.1-2.0GB-HH.imgを"fastboot flash recovery twrp-3.3.1-2.0GB-HH.img"で焼きます。

焼いたあとはfastboot reboot recoveryを入力し、リカバリーで再起動するか、音量ボタンでReboot to Recoveryを選択し、電源ボタンを押してリカバリーで再起動します。

 

パーティションを拡張する

TWRPを焼いたら、まずパーティションを拡張します。

Advanced→ADB Sideloadを押し、sideloadの準備が完了したら用意したhh_repartition_to_2go.zipを「adb sideload hh_repartition_to_2go.zip」でsideloadし、完了したら再起動せずにAdvancedに戻り、Terminalを押しTerminalの画面に行きます。

Terminalの画面に移動したら、"modify"と入力します。

そうするとsystemパーティションが拡張されるので、少し待機し、再起動したら(再起動しなかった場合、手動で再起動)音量下を押し、fastboot reboot recovoryと入力するか、前の手順のようにリカバリに移動します。

 

ROMを焼く

またAdvanced→ADB Sideloadに移動し、sideloadの準備が完了したらいよいよROMを焼く手順です。

ROMのzipがあるディレクトリでターミナルを起動し、"adb sideload lineage-21.0-20240424-UNOFFICIAL-hammerhead.zip"と入力します。

Total xfer: 0.97x、またはTotal xfer: 1.00xと表示されたら成功です。

 

Gappsを焼く(任意)

ROMを焼き終わったらGappsをインストールします。

microGを入れない限り、これがないとほとんどのAndroidアプリは動作しません。

推奨のBiTGappsを使用します。Coreがオススメです。が、容量が足りるかわかりませんがチャレンジ精神のある方はBasicなどでも良いです。

Nexus 5は32bitデバイスなので、arm64ではなくarmをインストールしてください。

準備ができたらROM焼きと同じ手順でまたAdvanced→ADB Sideloadに移動し、sideloadの準備が完了したら"adb sideload BiTGApps-arm-14.0.0-〇〇-CORE.zip"でGappsを焼きます。

 

この後に必要なMagiskなどがあれば同じように焼きます。

 

すべての手順が完了したらTWRPの最初の画面に戻り、Wipe→Dataにチェックを入れデータを削除します。

すべてが終わったら再起動します。

 

動作

流石に2013年の端末なので動作は快適とは言い難いです。が意外と動きます。

(バッテリーの認識がバグってるので、もしかしたら標準だとレスポンスは私の環境よりも良いかもしれません。)

動かなくはないので一呼吸置くレスポンスに耐えられる方なら意外と使えそうです。

 

注意点として、ZygiskはLinuxカーネルがかなり古いため使えない可能性が高いです。

(有効化にならない)

おすすめ:

開発者設定

HWオーバーレイを無効化: オン

バックグラウンド プロセスの上限: バックグラウンド プロセスを使用しない

 

Swap領域を2048-4096MBに設定

このアプリを使い、Swap領域を設定してます。

(Swappinessは60%にしてます)

play.google.com

非ルート版もあるので、そっちでも良いです。

 

これを行うとバッテリー持ちは少し下がる可能性はありますが、レスポンスが大きく改善され、かなり快適になります。

 

自分はこれに追加でTelegramに書いていた最適化処理をTermux経由で行っています。(root限定)

su -c "cmd package compile -m speed-profile -a -p PRIORITY_BOOT"

 

画像

(Swapメモリ4GB)